あれから、12年

日が経つと、どうしても記憶が薄れ
普段の日常が、当たり前に過ぎていることに
何も感じなくなってしまいます。

ですが、この日が近づいてくると
思いださずにはいられません。

当たり前の日常が、どれほど有り難いことなのか。

東日本大震災から、今日で12年の月日が経ちます。

あの日、あの時、私はJR京都駅にいました。
いつまでたっても動かない新幹線を待ちながら
駅のTVモニタに広がっている光景に衝撃を受けました。

家(当時は東京在住)に帰ることが出来ず、
子どもがお腹にいた奥さんのことが心配で
その日は寝付けませんでした。

翌日、新幹線が動いていないため、
自腹で飛行機のチケットを取り、
関西空港から羽田空港まで飛びました。

浜松町駅で見た、人が溢れかえっている光景が
今でも鮮明に蘇ってきます。

原発事故のニュースをTVで見て
日本が壊れるんじゃないか、という
絶望感にも似たような気持ちになりました。

あれから12年。

あの時、お腹にいた子どもは
小学校5年生になりました。

多くの人々が亡くなった中で、
彼は生きています。私も生きています。


日々の小さなことに感謝を忘れず
これからも進んでいきたいと思います。

月日が経っても、決してあの日のことを忘れることはありません。
改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

また被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。