皆さん、こんにちは。
英知ゼミ塾長のオダチです。

新学期が始まり、近隣の中学校でも
年間の行事予定が続々と発表されています。

近隣の公立中学校では、1年間の「中間テスト」が
全廃止となり、年間の定期テストの回数が「3回」という
発表が出ており、衝撃を受けています。

近年、大阪府下でも、
中学校での定期テストの削減・廃止の動きが広がっています。

本日はそれについての、見解をお伝えさせて頂きます。

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現状について

そもそもの流れは、
2014年に東京都の千代田区立麹町中学校の校長先生が
「宿題を出さない」「担任制をやめる」など様々な
改革を行い、メディアに取り上げられ注目を浴びました。

その改革の1つの柱が、「定期テストの廃止」でした。

この流れが、約10年の歳月を経て
全国各地に波及していきました。

東大阪市でも、昨年ぐらいから
定期テストの削減・廃止を行う中学校が
増えてきている印象です。

定期テストが廃止される代わりに増えてきているのが
「単元テスト」です。

当時の麹町中学校の校長先生は
「中間・期末テストを廃止し、再チャレンジできる
『単元テスト』を導入。再チャレンジをすると
前回のテストの点数はリセットされる仕組みにしたところ、
生徒たちは前回間違えたところを
一生懸命勉強するようになり、成績が上がった」
と述べられています。

こうした「単元テスト=再チャレンジの仕組み」は
一部の中学校では実施されていますが、
踏襲されていない学校もあるようです。

定期テスト廃止・削減に対しての見解

定期テストを廃止/削減することの
メリット・デメリットは様々あると思います。



定期テストを廃止/削減することで
学校の先生の負担が減るようであれば、
それは非常に良いことだと思います。

該当の中学でも、定期テストが
単元別テストに切り替わるようですが、
単元別テストは学習範囲も狭く、
学校の授業の復習が中心になるため、
ある程度短期記憶で乗り切ることが
可能ではないかと感じています。

また、従来の定期テスト対策で行っていた
「復習に一定の時間をかけて、集中して取り組む」
期間は確実に減ります。

(学校によりますが)難易度の高い問題も
単元別テストではそう出題されないようなので、
定期テストが廃止されている科目に関して

模試や実力テストで苦戦する生徒も昨年は見受けられました。

それに加えて、期末テスト1回の出題範囲が
かなり広くなるため(特に理科/社会)、
期末テストに向けての準備もこれまでよりも
早く進めないといけなくなります。

個人的に思うことは多々ありますが、
「生徒たちの 学力を上げる」という初心を忘れずに、
これまで以上に臨機応変に対応していきたいと考えています。

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当塾の対応

今後、定期テスト廃止の流れは、さらに広がる可能性があります。

私の個人的な感想ですが「定期テスト」は、
“1年に5回、学校で実施される勉強のイベント”
という扱いで、生徒たちのモチベーションも
上げやすかったのですが、

「単元テスト」は、学校の教科担当の先生の裁量に
拠る部分が大きく、統一感があまりありません。
(例:実施日がクラスによってバラバラなど)

また年間の行事予定表に記載がないため
保護者の方もテストが実施されたかどうかを
ご存じではない場合も多々見受けられます。

私は「単元テスト」に関しては、
正直、やりにくい
と感じています。

しかし、この流れに対応していくために当塾では、
「なるべく先取りで授業を進めていく」ことを
さらに徹底していきたいと考えています。

ある程度、予備知識がある状態で
学校の授業に臨ませる。

そうすることで、生徒たちにも
ある程度学校の授業に「余裕」が生まれ、
単元テストで高得点を狙えると思います。

そのためには、
「季節講習でその先の学期に学習する単元の基礎を先取り」
↓↓↓
「通常授業では先取りを維持しつつ、応用問題にも取り組む」
↓↓↓
「テスト対策で演習をガッチリ行う」
という流れがさらに重要になるかと思います。

季節講習がより重要になりますので
当塾の「通い放題プラン」
是非活用頂きたいと思います。

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また定期テストが削減された学校では
1回あたりの定期テストの重みが増します。

懸念されるのは、「試験範囲の広さ」です。
(※特に理科/社会)

理科や社会などは、1回あたりのテスト範囲が
100ページ近くになることが予想されます。

昨年の中学3年生で、
1学期期末テストの歴史が
「明治時代~近現代(歴史の教科書の最後まで)
という非常に広い範囲となった学校もありました。

現状2週間実施しているテスト対策期間も、
適宜調整を行いたいと思います。

前述した内容になりますが、
「生徒たちの 学力を上げる」という初心を忘れずに、
これまで以上に臨機応変に対応していきたいと考えています。

以上、塾長のオダチでした。