中学3年生の受験がすべて終了し
ここから新しい動きが始まります。

ここからは新学年に向けた動きを
本格的に取っていかないといけません。

目指すは、
1学期中間テストでの得点大幅アップ!!
です。

しかし、2021年度は
中学生教科書の大幅な改定が行われます。

この教科書改訂は、今後の生徒指導にも直結しますので
詳しく説明させて頂きます。

教科書改訂の意味するもの

学校の教科書は
ある一定の月日が経つと、内容が変わっていきます。

教科書改訂は、だいたい4年周期で行われ
「常識の変化や国内世論の変化を反映するため」や
「教育改革を反映させるため」がその理由です。

平成29年の学習指導要領の改訂に伴い
小中高大、全ての年代で教育改革が劇的に進行しています。

  • 2020年4月 小学校の教科書が新しくなる
  • 2021年4月 中学校の教科書が新しくなる
  • 2022年4月 高校の教科書が新しくなる

いよいよ4月より、中学校の教科書改訂が
新たに行われ、各学年の教科書内容が大幅に変更となります。

4月から中学校の教科書が、ヤバいほど変わります。

今回の教科書改訂の内容を確認して感じたことは
「内容が非常に高度になる」ということです。

ざっくりお伝えすると以下のような変更点があります。

  • 上の学年の内容が下の学年に組み込まれる
  • 英語・国語などは全体的に文章量が増える
  • 思考力・判断力・表現力が問われる内容が増える

具体的な変更点は以下の通りです。

新たに加わる内容(変更点)

中学1年生 中学2年生 中学3年生
英語

英文の量が全体的に増加

be動詞と一般動詞の現在形、can が「小学校の復習」の扱い

英単語600語くらいが
「小学校の復習」の扱い

新規の英単語数が
年間130程度増量

過去進行形

There is[are] ~

未来形
(willとbe going to の使い分け)

不定詞
(名詞的用法、want to/ try to,/need to)

感嘆文
(What a ~!、How ~!)

SVC(look + 形容詞)

英文の量が全体的に増加

新規の英単語数が
年間130程度増量

It ~ to不定詞~の構文

疑問詞+to不定詞

受け身

英文の量が全体的に増加

新規の英単語数が
年間130程度増量

現在完了進行形(高校内容)

原形不定詞(高校内容)

仮定法(高校内容)

数学

素因数分解

確率

累積度数、累積相対度数

反例(高校内容)

四分位範囲、箱ひげ図
(高校内容)

(特になし)
国語

「情報」の読み取り(図、グラフ、絵などの資料を用いた文章から必要な情報を読み取る)

「思考力・判断力・表現力」を養う/活用する内容

【2025年の大学共通テストを意識しているものと思われます】

理科

プリズムの分光

力のつり合い

生物の分類

(特になし)

イオン化傾向

ダニエル電池

社会

日本の姿

時差

歴史が5時間増
(地理が5時間減)

ヨーロッパ史(主に憲法史)

琉球文化

アイヌ文化

歴史の履修範囲が
明治時代まで

歴史が5時間増
(地理が5時間減)

近現代史(大正時代以降)の内容が充実

北方領土や尖閣諸島などの
領土問題の内容が充実

中学校内容⇒小学校内容へ移行した単元

ちなみに中学校内容から小学校内容へ移行した単元もあります。

英語

小学校の高学年で英語が教科になりました。
そのため次の単元が小学校内容に移行しています。

  • 英単語600~700語
  • 基本的な日常会話
    (be動詞、一般動詞、疑問詞、can、過去形の表現などを含む)

これまでの中学1年生の内容は
be動詞と一般動詞を分けて学習していましたが
新しい教科書は、Lesson1でbe動詞と一般動詞が
混ざった形で文章化されています。

さらにLesson2で早くも助動詞の「can」が出てきます。

小学校内容での内容に躓きがあると
中学校1年生から、相当厳しい戦いになることが予想されます。

数学

主に統計の初歩が小学6年生に移りました。

  • 平均値、中央値、最頻値、階級

小学生の学習内容もこれまでと比べて
高度化していることになります。

特に注意すべき点

今回の教科書改訂で
最も大きな変更点がある科目が
「英語」です。

英語の具体的な変更点は以下の通りです。

学校で習う英単語も合わせると、
 中学卒業までに扱う英単語がこれまでの1200語程度から
 2200~2500語程度に増加する(約2倍)。

これまで高校で学習していた仮定法や現在完了進行形、
 原形不定詞や感嘆文など、文法的に難度の高い単元が
 中学校の学習内容として教科書に出てくる。

新たな教科書内容への移行措置化期間も
設けられていると思いますが、
学校の教科担当の先生によって、
対応にはバラつきが出ると予想されます。

前述の通り、特に新中学1年生の生徒で
すでに小学校英語で躓いていたり
英語に苦手意識を持っていたりする場合は、
中学入学直後から英語の授業についていけなくなる
可能性も十二分に考えられます。

また中2生/中3生も
☆覚えないといけない、単語/熟語の数が増える
ことに加えて
☆これまでの高校内容が教科書に追加される
ことになります。

今までと同じ感覚で英語に向き合っていると
今まではそれなりに点数が取れていても
途端に苦手教科になってしまう可能性もあります。

苦手単元は今のうちにしっかりと復習し、
なるべく教科書内容を先取りで進めていく必要があります。

春期講習で準備をしましょう

もうすぐやってくる新学期に向けての準備は
春休み中にやってしまいましょう。

苦手単元の復習⇒学校の授業の先取り
に転換していかないといけません。

英知ゼミでは、春期講習は通塾生を対象に
「春休み通い放題プラン」をご用意しております。

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勉強量をしっかりと確保し
準備をしておきましょう。

生徒の皆さん、春休みから
走っていきましょう!!