部活を一生懸命頑張っている生徒さんは、大人から見てもかっこいいと思う件

大学受験向け予備校の校舎長時代
たくさんの部活生と時間を共有させてもらいました。

なかには
全国レベルの部活に所属して
バリバリやっている生徒もいました。

しかし、そういう生徒は本当にごく少数。

ほとんどの生徒は
全国で見れば、弱小の運動系の部活か
趣味の延長線上のような文科系の部活の生徒でした。

部活を「やり続ける」ことの素晴らしさと大変さ

お父さんやお母さんからは
「部活なんてさっさと区切りをつけて
勉強に専念してほしい…。」
という意見をよく頂きました。

部活ネタがきっかけで、
お父さんお母さんと生徒さんが
バトルを始めたことも数知れず(笑)

お父さん、お母さんの気持ちもよくわかります。

ですが、私は
勉強と同じぐらい部活も
やり続けることは、すごくエネルギーがいる
ことだと思います。

中学生、高校生の部活ともなれば
人間関係のもつれや、ドロドロとした感情の交錯も
あるような気がします。

それを超えて、「やり続ける」ことは
私は素晴らしいことだと考えています。

お父さんお母さんからのプレッシャーも
ある(あった)かもしれません。

それを乗り越えるのはなかなか難しく
乗り越えることが出来た生徒は、素晴らしいと思います。

私は、乗り越えられませんでした(笑)

忘れられない試合

大阪府の公立高校の野球部。
彼は主将。

相手は強豪私立高校。

夏の甲子園の府大会予選1回戦。

得点は3対1

9回2死。2アウト1.3塁。
強豪私立高校の最後の攻撃。

勝利まで1アウト。

ピッチャーの投げたボールを
相手の5番打者が打ち返したボールは
左翼スタンドへ一直線。

(2015年7月13日。私の34歳の誕生日。)

まさかの逆転3ラン。

1塁側スタンドは全員
へたりこみました。

も、野球部OBも、先生たちも、保護者も
応援に来た学校の生徒たちも、

全員1塁側スタンドで、へたりこみました(笑)

今となれば、いい思い出です。

強かろうが弱かろうが、彼らには彼らの歴史がある

この「負け」は私もかなり引きずりました。

こんな劇的な負け方するか?
(※しかも自分の誕生日に)

私でもそう感じたということは
当事者である部員や主将だった彼は
立ち直るのに相当時間がかかったと思います。

事実、当時主将だった彼を
勉強の世界に戻すのにかなり苦労しました(笑)

(彼は大学進学後も野球を頑張っています)

それ以外でも

100点差をつけられて敗退したラグビー部の生徒
自身がPKを外して、引退が決定した女子ハンドボール部のキャプテン

など、たくさんの生徒の
「負け」た瞬間を共有させてもらいました。

めちゃくちゃ、悔しい。

見てる側でも忸怩たる思いが生まれてきます。

その一方で感じること。

彼らの「負け」は、
大人が見てもカッコいい。

彼ら、彼女らなりの頑張りや歴史が
そこに表現されているのかもしれません。

当然本人たちは、負ければ悔しい。

しかし、彼らが一生懸命頑張る姿に
例えようのないカッコよさを感じるのかもしれません。

中学・高校の部活が、
強かろうが弱かろうが

文科系だろうが運動系だろうが
主将だろうがそうでなかろうが

最後までやり続けるのは
相当のエネルギーがいる

と思います。

私が担当した多くの生徒からは
試合の勝ち負けを超えた
カッコよさ
感じさせてもらいました。

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部活も勉強も…

私は
部活をやり遂げることができなかった
人間なので

部活を最後までやり遂げることが出来る
生徒は素晴らしいと思いますし

見ていて
カッコいい!

文科系でも運動系でもです。

…そう考えていると
部活を頑張っている生徒さんがたくさん
校舎に来てくれました。

そして、いつも彼らに伝えていたことは

部活を、勉強できない言い訳にしない

ということです。

毎回、お父さんお母さんの前で
宣言させていました。

部活をやりたければ一生懸命頑張る!

勉強も一生懸命頑張る!

というシンプルな図式です。

昨年末で予備校校舎長は退任しましたが
英知ゼミでも部活を頑張るような生徒さんに出会って

熱くいきたいと思います(笑)

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